Twitterで話題のアニメ映画3作品を分析!「若おかみ」人気爆発のきっかけは「ヴェノム」「プレデター」との友情? 2020.07.03 12:00 UP

先日5月16日(土)、NHK Eテレで放送されたアニメ映画「若おかみは小学生!」(以下、「若おかみ」)。放送日にはTwitterのトレンドにも上り、大変話題になりました。

本作は、小学生の主人公・おっこが両親を亡くし、預けられた祖母の営む旅館・春の屋の若おかみとして成長してゆく物語。原作は講談社 青い鳥文庫から出版された人気児童文学です。
子供向けと侮れない作品であることは、2018年9月に公開された本作が、口コミで評判が広まり、徐々に上映館数を増やしていったことからも察されるのではないでしょうか。



「若おかみ」放映から現在(記事掲載6月)まで、当初小規模での公開ながら話題になり、拡大上映・長期上映に至ったアニメ映画として

・2019年11月放映「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」
 (以下、「すみっコぐらし」)
・2020年1月放映「劇場版 メイドインアビス 深き魂の黎明」
 (以下、メイドインアビス)

が挙げられるでしょう。
毎年40回以上は劇場へ足を運ぶ「自称・映画好き」な筆者から見ても、これらの作品は、普段はあまり映画を見ないという層からも異例の注目を浴びていたように感じます。

そこで、ついランでは「若おかみ」「すみっコぐらし」「メイドインアビス」が含まれるツイートを抽出し分析。話題になったきっかけや人気の推移を調査してみました。


「若おかみ」地上波放送で見せた圧倒的な人気


「若おかみ」の放映が開始された2018年9月~現在までの、「若おかみ」「すみっコぐらし」「メイドインアビス」が含まれるツイート数をグラフ化したものがこちら。



集計期間中に最も話題になっていたのは、「若おかみ」の地上波放送で、「すみっコぐらし」「メイドインアビス」はこれに続く結果となりました。

ここまでの注目を集めるに至るには、どのような変遷があったのでしょう。「若おかみ」と同時に呟かれたワードの上位を抽出すると、以下のようになりました。



アニメ「フルメタル・パニック!」と「若おかみ」に共通するのは、両作品に、声優・水樹奈々さんが出演している点。水樹さんのファン層の厚さが伺えます。

「監督」「高坂希太郎」「吉田玲子」と、制作陣の名前も高頻度で呟かれています。
「若おかみ」の監督を務めた高坂希太郎さんは、数多くのスタジオジブリ作品に参加したベテランアニメーター。吉田玲子さんは「おジャ魔女どれみ」「けいおん!」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」など、多くの人気作品を手掛けてきた脚本家。
実力ある布陣で制作された「若おかみ」はそのクオリティの高さで第42回日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞に輝いています。

また、公開後には「君の名は。」「天気の子」の新海誠監督などが絶賛のツイートを発信。多くのクリエイターのお墨付きということで注目した人も多いのではないでしょうか。



一方で、映画コミュニティならではの口コミも拡散していました。
本編開始数分で両親を亡くしてしまう主人公・おっこの境遇が、世界的ヒーロー「バットマン」と相似していることから「実質ダークナイト」という感想が注目を集めます。

また、スパイダーマンの宿敵のオリジンを描いた「ヴェノム」と同時期に上映されたことで、アクシデント(!?)が起こってしまったことも。



ほか、SFホラー映画「ザ・プレデター」も「若おかみ」と同時期に上映されていたことがきっかけで、公式Twitterアカウントでは「なぜか若おかみにフォローされているプレデター」というシュールな事態も発生。

ついランが行っているデイリー映画ツイート数ランキングの2位に「若おかみ」がランクインした際には、「若おかみ」原作者の令丈ヒロ子さんが、プレデターやヴェノムへの親愛(?)を発信。
そこへプレデター公式アカウントが直接リプライをするという、不思議な絆が生まれていました。




その後もロングランとなった「若おかみ」は、バットマンの宿敵が主役となった映画「ジョーカー」とも上映期間がバッティング。意外な戦友(!?)との話題に事欠きませんでした。



「グローリー水領」も「若おかみ」と同時に呟かれた上位ワードでした。
「若おかみ」に登場した重要キャラクターである彼女は、ポジションや見た目もさることながら、愛車がポルシェ911カブリオレと激シブなことでも人気に。
筆者としても、グローリー水領さま(さま付けが重要です)の存在は、「若おかみ」をオススメする理由として外せない、魅力的なキャラクターです。



劇場で大成功を収めた「若おかみ」。その初めての地上波上映ということで、5月16日は大いに盛り上がりを見せました。
当日は放送前からファンがツイートで視聴を促し、後述する「メイドインアビス」原作者のつくしあきひとさんも熱烈な呟きを投下。



「若おかみ」公式Twitterでは、地上波放送中にリアルタイムで制作陣がコメンタリーをツイートし、Twitterトレンド1位を獲得する「祭り」状態に。
この日の「若おかみ」ツイート数は65,600ツイートに上り、劇場公開中に最も多く「若おかみ」が呟かれていた2018年10月3日と比較しても、二倍以上という結果になりました。

▶「若おかみは小学生!」今の話題はこちら


「すみっコ」「メイドインアビス」共通するのは見た目とのギャップ?


「若おかみ」のヒットに続き、話題となった意外なアニメ映画「すみっコぐらし」。
こちらも「若おかみ」と同じく、子供向け作品のはずでしたが、こんなツイートが拡散され注目を集めました。



かわいらしいキャラクターの見た目に反し、実は深いストーリー展開がされており、大人も泣けると評判に。「すみっコ」はロングラン上映となり、先日6月11日には日本映画批評家大賞 アニメーション作品賞を受賞するなど、高い評価を得ました。
▶「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」今の話題はこちら




2017年よりTVアニメ放送が開始した「メイドインアビス」もまた、かわいらしい少年少女のキャラクターと、ハードな展開とのギャップが人気。今年1月に公開された劇場版は、多くのファンが待ち望んだTVアニメの続編です。



本作のレイティング(鑑賞区分)は「PG12」と告知されていましたが、公開前に「R15+」に引き上げられ、つくしあきひとさんによる原作漫画に見られる、ハードな描写の再現が期待されました。



本作は公開後から上映館が拡大・4DXやMX4Dでの上映も決定し、先月6月末まで約半年間のロングラン上映となりました。

映画に関連したグッズ展開として、作中の人気キャラクター「ナナチ」の匂いを再現した香水(商品名はズバリ「ナナチの匂い」)が予約開始するなどし、ツイッターのトレンド1位を獲得。(※現在予約は締め切られています)
劇場リピーターが熱望していたBlu-ray、DVDの発売、更なる続編アニメの制作も決定し、今後も目が離せません。

▶カドカワストア「劇場版 メイドインアビス 深き魂の黎明」特集ページはこちら
▶「劇場版 メイドインアビス 深き魂の黎明」今の話題はこちら

(ついラン編集部:ニシノ)

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