【ネタバレ注意】夏だ!ホラーだ!「SIREN」だ!!もはや伝統の祭典と化した「異界入り」とは? 2020.08.15 17:00 UP

2003年に発売された、PlayStation 2用ゲーム「SIREN(サイレン)」。カルト的な人気を誇る、伝説的なホラー作品です。

他者の視界を覗き見る「視界ジャック」を駆使した難易度の高い設計は、「SIREN」のキャッチコピーである「どうあがいても絶望」を強調する要素です。

また、今でこそ「DETROIT: Become Human」や「DEATH STRANDING」など、3Dキャラクターに実在の俳優を起用したゲームは珍しくなくなりましたが、「SIREN」はその先駆け的な作品と言えるのではないでしょうか。

本作の根強い人気には、ゲーム中に散りばめられた「アーカイブ」と呼ばれるフレーバー要素の面白さも影響しているでしょう。一見、本筋とは関係の無い(?)設定や美術が、キャラクターや世界観の魅力を増幅しています。


熟成された魅力?Twitterで伝統の祭典と化した「異界入り」とは


発売から18年目の「SIREN」。続編である「SIREN2」「SIREN: New Translation」以降、10年以上も新作が発表されていません。にも関わらず、SIREN人気は目に見えて盛り上がっているように感じます。

発売10周年で開催されたニコニコ生放送を皮切りに、当時の関係者たちからの発信も増加。2018年、2019年には、ゲーム中に登場したアーカイブの現物を展示する「SIREN展」が開催され、連日多くのファンが訪れていました。



このような大きなイベントに発展したのは、毎年の「異界入り」も関係しているのではないでしょうか。

「SIREN」作中では、8月3日午前0時にサイレンが鳴り、キャラクターたちがおどろおどろしい世界に取り込まれる「異界入り」が始まります。ゲーム内では明確なタイムラインが存在しており、「何時にどのキャラクターがどういう行動をする」ということがシナリオとして明示されています。


Twitterでは、ファンが主体となって作中イベントをリアルタイムに実況したり、ファンアートを投稿。近年は「SIREN」に出演した俳優や当時のスタッフらが率先して異界入りを盛り上げるなどしており、Twitterのトレンド入りは当たり前になってきました。
特に主人公・須田恭也役を演じた篠田光亮さんのSIREN愛っぷりは必見。



2017年~今年の異界入り前後期間(ゲーム中タイムラインの開始する7月29日~8月6日終日まで)に呟かれた「SIREN」を含むツイート数は以下の通り。
上記したリアルイベントのあった2018年、そして2019年は令和最初の異界入りということもあり、特に多くのツイートがされていました。



ついラン集計では、累計ツイート数の内、20代女性の投稿が実に14,000ツイート以上という結果に。いまだに新規ユーザーが増え続けており、しかも女性ファン多数というのは意外な気もしますが、「SIREN」制作チームの中でも女性スタッフの貢献を知る筆者的には納得。(脚本の佐藤直子さん、デザイナーの髙橋美貴さんなど。)



何年も異界入りが繰り返されている内に、所謂パワーワード/テンプレート的な言葉もいくつか誕生。「焔薙ぶんぶん丸」「宮田のジャガー炎上祭」など、作品自体のシリアスなテイストとはギャップのあるワードが人気を博し、発売10年以上経つにも関わらず、カルチャーが更新されていっています。


2020年の異界入りをアーカイブ(?)化!今年も宮田のジャガー炎上。




大盛り上がりだった2018年、2019年と比べると、今年2020年の異界入り期間総ツイート数は比較的大人しい数字になっていましたが、日別でのツイート数推移はどうなっていたのでしょうか?グラフ化してみました。

以下、ゲーム未プレイ/プレイ動画見視聴の方はネタバレ注意!



期間中、最も多くツイートされた8月4日は、先述した「宮田のジャガー炎上祭」がTwitterトレンドにも浮上。ついランProで解析データを見てみると、午前7時ごろをピークに1時間に約1800ツイートもの「宮田のジャガー炎上祭」を含む投稿がされています。


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「SIREN」に登場する「屍人(しびと)」と呼ばれるゾンビに似たモンスターは、物音を立てれば襲い掛かってくる、非常に恐ろしい敵キャラクター。しかし、逆にわざと引き付けることで、活路を開くことも可能です。そこで登場するのが、SIRENシリーズでも屈指の人気キャラクター・宮田司郎……の「愛車(ジャガー)」!



8月4日に呟かれたワードを頻出順にグラフ化してみると、「ジャガー」「宮田」「炎上」が真っ先に目に入りますね。

作中タイムラインでは、8月4日午前7時ごろ、主人公・須田恭也によって宮田の愛車は燃やされ、屍人回避のために利用されてしまいます。宮田にとっては、他人に車を燃やされてしまうというなんとも無念なシチュエーションですが、ファンの間ではこの瞬間を楽しみにしている人が多数なのでしょうね。

以下は「SIREN: New Tradition」で人気キャラクター・犀賀省悟を演じた服部整治さんのツイート。宮田司郎の車が今年も無事(?)燃えたことにご満悦でした。



また、8月4日は「CM」「あんな(CM)」「恐怖映像」「お茶の間」なども上位ワードとして浮上。SIREN発売当時に放送されたテレビCMは、「怖すぎる」ということで、予定より早く放送を取りやめる事態になっています。その怖すぎるトラウマシーンが登場するのが、8月4日の前田知子というキャラクターのパート。

実況プレイ動画黎明期からの動画投稿者、キリンさんも同日こんなツイートを投下。あのCMでワクワクした人は他にもいるはず……。



SIRENはその難易度の高さから、初心者がプレーするにはなかなか厳しいゲーム。2000年代からは、ゲームプレイ動画・ゲーム実況動画が広がり、それを視聴してSIRENファンになる人が増加した背景があります。
実況プレイとの相性の良さは勿論健在。異界入り期間中には、かつてSIRENの実況動画も投稿していた有名実況者・ガッチマンさん、人気VTuberたちがSIRENにちなんだトークやゲームプレイを披露していました。



そして8月5日深夜から6日にかけては、主人公・須田恭也のがんばり(相当ながんばりです)によって異界が閉じます。
Twitterでは、彼を称えて「#ありがとう須田恭也」のハッシュタグが多数投稿されました。


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そして終わらない絶望。


今年も異界入りが終わってしまいました。
しかし来年も、再来年も、この先何年も、須田恭也(愛すべき「SDK」と呼びたい!)は戦い続けるのでしょうね。

ぜひこれからも何回でも見届けさせてほしい!そう思わせてくれる魅力が詰まったゲームです。SIREN、またプレイするか!



▶「SIREN」今の話題はこちら

(ついラン編集部:ニシノ)

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